東京-福井間における移動手段の検討(case:未就学児連れ)

妻の実家が福井にあり、機会がある際3人で私も含めお邪魔させていただくことがある。日程が決まり次第、最優先で考えるべきは移動手段である。

 

東京-福井間は明確な移動ルートがなく、はっきり言ってどの手段を選ぶべきかは個々人の嗜好に依るのが現実である(富士山を突っ切るセンターオブジアースが開発されない限り)

 

本稿では東京福井間を移動するにあたって、どのような移動手段が優れているか、未就学児連れという前提に基づいて比較検討していきたい。

 

徒歩

 

東京駅から福井駅まで徒歩で向かった際、約105時間かかる。

 

 

最短ルートだと98時間になっているが、道のりがあまりにも凄烈である。

 

もはや7時間の差など関係なく、静岡や浜松、名古屋等を通過する太平洋ルートを取るべきだ。いや、取るべきではない。私は妻の実家に向かいたいだけであり、自分探しをしているわけでは決して無い。

 

親にもらった足があるだろう、というのは野原ひろしの名言であるが、それは東京タワーに登る時のみ用いるべきだ。105時間中104時間は「パパ、だっこ」と求められ、結果15㎏の拘束具を身に纏う ー暖を取るには最も適しているー ことになる。

 

こんなルートを提案している時点で帰郷は一時取りやめ、仕事も一定期間休養すべきだ。

 

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001) 「親にもらった足があんだろ!(野原ひろし)」

 

新幹線と飛行機の比較(本題)

新幹線と飛行機を比較検討していきたい。

ここでいう新幹線とは北陸新幹線ではなく、太平洋側ルートを通る東海道新幹線を指す。

 

先ず以て、北陸新幹線福井駅まで到達しておらず(福井・敦賀開業予定は2024年春)、トンネルだらけで楽しくないイメージ ーあくまで私見- がある。

 

トンネルは電波も通らない、と書いたところで知ったのだが、令和3年7月より総務省の補助金によりすべてのトンネル内で電波が開通したようだ。しかし、電波問題はあくまで副次的問題であり、トンネルそのものがネックだ。

 

私見ではなく、やはりトンネルが1時間程あるようで、外の景色を見る気分転換を子にさせる時間が少ないのは死活問題だ。

 

よって、以下の"新幹線"とは米原駅で乗り換えを必要とする東海道新幹線として読み替えをお願いしたい。

 

 

上図が新幹線と飛行機の比較検討図(東京駅から福井駅迄)である。

意外にも、前提条件を踏まえるとコストや時間はほぼ変わらないことが分かる。

よって、考査すべきはその他である。

 

乗り換えであるが、新幹線は米原駅の乗り換え1回のみであり、一度新幹線に乗ってさえしまえば後は楽である。しかし、それは大人しく車内で寛げる大人だけの場合であり、そんな安らぎ空間になると思ったらそうは問屋が卸さないのが現実である。

 

わんぱくキッズを携えるのであれば、乗り換えイベントは新しい乗り物に乗ることができる気分転換であり、テンション爆発ポイントになりうる。その観点から3時間半で乗り換え3回というのはむしろ適切ではないか。

 

他方で、比較図には掲示していないが荷物管理は新幹線に軍配が上がる。

 

乗り換えのたびに大量の荷物 ー帰路にはお土産を携えてー を管理するのは困難である。機内持ち込みできないサイズだと、出発空港にて預けたのち、到着空港のベルトコンベヤで待つ必要がある。

 

私は、いつ来るか分からないものを待つ時間が非常に苦手であり、できる限り機内持ち込みをするよう心積もりをしている。

 

本年、JAL飛行機に多数搭乗するJGC会員の修行を行ったので、優先的に荷物は運ばれてくるが、新幹線の取り回しやすさを見過ごすことはできない。

 

(余談ではあるが、本記事執筆のR4年12月中旬に新ステイタスプログラムが発表された。現行のマイル修行でJGC加入できるのは2023年が最後のようであるが、果たしてそれは緩和なのか厳格化なのか、現状は不明である)

(なお、現状のJGC会員は新ステイタスプログラムでも会員資格継続とのこと。果たして上級会員の明日は)

 

現在JALグローバルクラブ会員のお客さま
新ステイタスプログラム開始時点でJALグローバルクラブ会員の方は、新ステイタスプログラムでのJALグローバルクラブ会員として移行させていただきます。

 

 

トイ・ストーリー2(1999) このシーンに子供ながら心躍った

 

結局はコスト重視

 

ここまで検討してきたように、新幹線と飛行機の差は紙一重である。

但し、ここで重要なファクターが存在する。それは自由席における子の取り扱いだ。

飛行機に自由席の概念は存在しないのは言うに及ばない。換言すれば強制指定席である。

 

新幹線は子が指定席乗車すると大人の半額必要であるが、自由席であれば無料(小学生未満)である。一方、飛行機は正規運賃の半額必要であり、このコストは必ずかかる。

 

以上から分かる通り、未就学児の間は自由席新幹線を選択するのが合理的だと判断する。

もっとも、帰路にいおいては休暇の都合上一人で帰ることが多く、空旅を満喫させていただくことが多いのは私の我儘である。